<検査/検品ってどんな仕事?>お仕事内容をトコトン解説!
検査スタッフや検品スタッフのお仕事は、物流倉庫や工場の求人募集でよく見かけますよね。「検査/検品って商品をチェックする仕事でしょ!」という、ざっくりとした仕事内容は皆さんイメージできると思うのですが「どうやって商品を検査するの?」「物流倉庫と工場ではどんな違いがあるの?」など、詳しいところまではわからない方が多いはず。今回は、そんなわかりそうでよくわからない検査/検品のお仕事について、物流の専門家ふーくんがトコトン解説します!
■目次
・教えてふーくん!検査/検品の仕事内容を詳しく教えて!
・教えてふーくん!検査/検品の仕事を上手くこなすためのコツは?
・教えてふーくん!検査/検品の仕事のメリットは?
・教えてふーくん!検査/検品の仕事のデメリットは?
・教えてふーくん!物流倉庫における検査/検品の役割は?
・教えてふーくん!検査/検品の仕事に向いているのはどんな人?
・まとめ
工場でつくられた製品や倉庫から出荷する製品に問題がないかチェックするのが検査/検品の仕事です。不良品が混ざっていないか、製品が破損していないか、異物が混入していないか、伝票と製品が一致しているかなど、チェックポイントはたくさんあり、製品や何をチェックするかによって検査方法は異なります。
また、物流業(倉庫)と製造業(工場)でもチェックポイントが違ってくるので、ここでは物流倉庫と工場にわけて、検査/検品の仕事内容をそれぞれ具体的にご紹介します。
◆物流倉庫の検査/検品
・入荷時の数量検品
入荷した製品の種類や数量が伝票と一致しているか確認します
・出荷時の数量検品
ピッキングした製品と出荷伝票の内容が一致しているか確認します
・外観の検品
箱が潰れたり、汚れたりしていないかを目視で検査します
・異物混入の検品
異物が混入していないか、目視や機械を使って検査します
※異物混入の検品には金属探知機やX線を用いた機械が使われることが多く、ミシン針やホチキスの針などが混入していないか確認します。
◆工場の検査/検品
・品質検査
不良品がないか目視や検査器具を使って、製品の品質をチェックします
・異物混入の検品
異物が混入していないか、目視や機械を使って検査します
・作動検品
機械製品やスマホアプリが正常に動作するか確認します
・出荷時の数量検品
出荷する製品と出荷伝票の内容が一致しているか確認します
教えてふーくん!検査/検品の仕事を上手くこなすためのコツは?
検査/検品の仕事は言ってしまえば間違い探しです。製品をチェックして間違いを探し出すのが検査/検品の仕事ですが、間違いに気づくためには何が正解をしっかり理解していることが大事。まずは色・形・重さ・大きさなど、正しい製品の状態をしっかりインプットすることを意識してみましょう。そうすることで、ちょっとした違和感に気づきやすくなり、スムーズに不備を発見できるようになります。
また、検品作業は基本的に同じ作業の繰り返しになるので、どこからチェックするかなど、自分なりの手順を決めることも大事。たとえば数量検品と外観の検品を一緒に行う場合は、①ラベルを確認→②箱の上部の凹み・汚れを確認→③箱の下部の凹み・汚れを確認→④伝票内容を確認など、手順を決めてその通りにチェックするようにしましょう。手順がごちゃごちゃになってしまうと、チェック漏れが起きやすいので注意が必要です。
検査/検品の仕事はマニュアルや指示書に従って作業していくので、未経験でも気軽に始めることができます。もちろん、検査機器を使う場合は扱い方や操作方法を覚える必要がありますが、それほど難しくないので心配はいりません。ここでは、未経験でも特に始めやすい検査/検品の仕事のメリットをいくつかご紹介します。
◆未経験、無資格でもスタートできる
検査/検品の仕事は「経験・資格不問」のところが多く、誰でも気軽に始めやすいのが魅力。
単純作業が中心なので、未経験でもスグに仕事を覚えることができます。
◆自分のペースで働ける
検査/検品の仕事はシフト制の職場が多く、「平日の昼間だけ」「週3日だけ」「1ヶ月間だけ」など、希望の時間帯や曜日で働けるところがたくさんあります。
◆体力的な負担が少ない
基本的には動きまわったり、重い荷物を運んだりすることがないので、体力・筋力に自信がない方でも安心です。
◆カンタン作業だけど時給相場が高め
検査・検品スタッフの平均時給は¥1,197です。
未経験でもカンタンにスタートできるのに、時給相場が高めなところが魅力です。
※参照データ:Indeedの給与調査(2021年11月8日時点)
未経験でも簡単、体力的な負担がない、自分のペースで働ける、時給相場が高め。これだけ聞くと「検査/検品の仕事って良いことずくめだな~」なんて思うかもしれませんが、やはり大変な部分もあります。ここでは検査/検品の仕事のデメリットをいくつかご紹介します。
◆集中力と責任感が必要
検査/検品のミスは信用問題や損害につながってしまうため、何よりも正確性が求められます。細心の注意を払って作業する集中力や、仕事に対する責任感が求められます。常に新しいことをしたい!という方には不向きかもしれません。
◆飽き性の人にはツライ
同じ作業を黙々と繰り返すので、慣れてくると仕事に飽きてしまうことも。体や頭を動かすのが好きな人や飽き性の人にはツライ仕事だと思います。
◆目や足が疲れる
目視検査は集中して製品を見続けるので、「目が疲れる」と感じる人が多いようです。また、立ち仕事の職場もあるので、慣れていない人は足の疲れにも悩まされるでしょう。
「出荷しようと思ったのに商品が破損していた」「注文とは違う商品を配送してしまった」こんなことがあると困ってしまいますよね。このような問題を防ぐ、重要な役割を担っているのが物流倉庫の検査/検品スタッフです。
「それなら、出荷するときにしっかりチェックすればいいんじゃない?」と思うかもしれませんが、入荷の際に検査/検品を行わないと、予定通り商品が入ってきているかわかりませんし、破損している商品をそのまま在庫として保管してしまう可能性もあります。在庫切れや不良品の出荷でお客様に迷惑をかけないためにも、物流倉庫では出荷時はもちろん入荷時にもしっかり検査/検品を行う必要があります。
検査/検品は間違い探しのような仕事ですから「あれ?何か変だな」「いつもとちょっと違う感じがする」など、ちょっとした変化や違いによく気がつく方は、きっと活躍できるはず。また、同じことを繰り返しながら黙々と作業するので、一つのことに集中して取り組める方が向いています。作業そのものは単純で自分の世界に没頭できるので、人と話しをするのが苦手な方やルーティンワークが好きな方にオススメです。
今回の記事では検査/検品の仕事について詳しく解説してみました。検査/検品は未経験でも応募しやすく、男女ともに幅広い年齢の方が活躍している仕事です。この記事を読んで「向いているかも」「私にもできそう」と思った方は、ぜひ自分にピッタリの職場を探してみてください。勤務日数・勤務時間・勤務期間・勤務地など、条件に合った検査/検品の仕事がきっと見つかるはずです。